自動車生産の本格復帰は、震災から3週目に入った現在も「メドが立たない」(トヨタ自動車)状況にある。これだけ長期の生産停止は2次大戦の戦時下や終戦時以来である。
日本自動車工業会は、東日本大震災で被災した部品メーカーの復興支援に取り組むため「サプライヤー支援対策本部」を立ち上げた。
東日本大地震は、自動車産業にとって2008年の金融危機、昨年来の急激かつ大幅な円高に次ぐ、第3の衝撃波となる。
トヨタ自動車は4月下旬に『プリウス』のミニバンモデルを日本で発売する。そのプロトタイプが『プリウス・スペースコンセプト』として公開され、試乗する機会を得た。国内向けは5人乗り2列シートと7人乗り3列シートが投入される。
ホンダとトヨタ自動車が経営体制の見直しに踏み切る。いずれも取締役を大幅にスリム化し、意思決定の迅速化を最大の狙いとする。新興諸国市場の台頭という世界の需要構造の激変をキャッチアップするため、小ぶりで機動的な取締役会に改める。