ぎゅっと凝縮されたフォルムに動きのあるラインが加わることで躍動感を感じさせるデザイン。ヨーロッパで鍛えられた走行安定性。さらに、フォード・グループとハルデックスが共同開発した応答性の高いオンデマンド4WD機構が加わったのが、フォード『クーガ』だ。
背は高いし、デザインもSUVチックだが、『クーガ』はワゴンのように正確なハンドリング性能と軽快なフットワーク、そして高い剛性感を身につけている。
キリリとハンサム、エクステリアがカッコ良い!また、インテリアもメタル調のシルバーと黒のツートンでキメ、スポーティかつ品の良いもの。
最新のクルマで印象に残っているのは? と聞かれて即答できる1台が『クーガ』である。スポーツワゴンふうのクロスオーバー、といったカジュアルなスタイルが親しみやすい。
『クーガ』の基本メカは、「最高のホットハッチ!」とボクを感動させた『フォーカスST』と共通だから、走りのよさは乗る前から想像できたこと。でも……現実は想像を超えていた。
ドイツで生産される『クーガ』は、どこかビシッとした雰囲気をまとっている。クーペのような流麗さと、SUVのダイナミック感がギュッと凝縮したようなスタイリングは、現代を生きる女性にもすんなり似合いそう。
アメリカとヨーロッパの両方に開発拠点を持つフォード。それ故に「ブランドイメージが見えにくい」というネガな意見も聞かれるけれど、逆にいい面もある。それを『クーガ』に乗って思い知らされた。
何しろ走りがいい。『フォーカス』(最新型は日本未導入)由来のSUVだけあり、走りっぷりは、とにかくスカッ!と爽快。コンパクトなボディサイズで、着座位置は適度な高さながら、クルマの重心が低く安定した印象で、高速走行時の直進性の高さもシッカリと感じられた。
ダッシュボード中央にある「フォードパワー」スタートボタンを押してエンジンスタート。Dレンジに入れて走り始めるとすぐに、しっかりしたサスペンションで走りやすいことが判る。
このクラスの欧州製コンパクトクロスオーバーSUVの中でも、『クーガ』はなかなか特徴的な存在だと思う。
フォードというと、背景に星条旗がはためいているようなイメージがある。だが、同じフォードでもヨーロッパ生まれのモデルは背景が異なる。広大な北米大陸を突き進むというよりも、アウトバーンを疾走しアルプスを駆けぬけることも求められている。
フェラーリの2011年型F1マシン、『F150』。同車がフォードモーターからのクレームを受けて、名称を変更した。
9日に開幕したシカゴモーターショー。フォード『マスタング』をベースにしたハイパフォーマンスモデルが公開された。出品したのは、あのキャロル・シェルビー氏が率いるシェルビーアメリカンだ。
アストンマーチンばりにセンターに設えられたプッシュボタンを押すと…、意外と聞こえてくるサウンドは静かだったりして。飛び出し感もカッタルさもなくスルリと走り出す、いかにもイマドキっぽいSUVという感じ。
フォードモーターは8日、オーストラリア市場向けのSUV、新型『テリトリー』を発表した。フォードの次世代デザインを先取りしたモデルだ。