フォルクスワーゲングループでスペインに本拠を置くセアトは、欧州で新しいPRキャンペーンを開始した。雑誌広告には、大胆にもヌードの男女が登場し、話題となっている。
このPRキャンペーンは、セアトが退屈なファミリーカーを作るメーカーではないことをアピールするのが狙い。第1弾はセアトの小型MPV『アルテア』をフィーチャーしている。
アルテアは2004年に発表。5代目フォルクスワーゲン『ゴルフ』とプラットフォームを共用する小型MPVだ。『ゴルフプラス』のセアト版に位置づけられる。
さて、問題の広告だが、アルテアから飛び出した男女が、服を全部脱ぎ捨て、海に向かって走り出すシーンを描写。キャッチコピーを翻訳すると「子供のサッカーを見るより、Hな週末のほうがいい」というニュアンスとなる。
ここは、セアトの担当者に話を聞こう。「我々はSEATTITUDE(セアティチュード)という造語を作り、ブランドのスポーツ性をアピールしています。今回のキャンペーンもその一環です」と力説するのは、セアトUKの広報責任者、ロブ・テイラー氏。
また、広告の撮影秘話も明かしてくれた。「撮影はプロのモデルを使い、スペイン・バルセロナ近郊の海岸で、早朝4時半に行いました」(ロブ・テイラー氏)。なるほど、子供が寝ている間に夫婦で家を抜け出し、あとは大人のお楽しみタイム……、という想定だろうか。
この雑誌広告、まずは英国で展開し、順次欧州各国に拡大する。それにしても、アルテアよりヌードの2人の印象ばかりが残ってしまうのは気のせい!?