「フィアット、プジョー・シトロエンと合併」の情報走る

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イタリアの経済紙「イル・ソーレ24オーレ」は13日、フィアット・グループが乗用車部門をPSAプジョー・シトロエンと合併させるため調整に入っていると報じた。それに対してフィアット・グループは報道を否定した。

同紙によれば、フィアット・グループは乗用車部門であるフィアット・オートをPSAプジョー・シトロエンと合併させるべく、伊メディオバンカ銀行を通じて調整中であるという。

報道はさっそく伊・仏両国の複数のメディアで報道された。しかしそれに対して、フィアット・グループは「取締役会は他の自動車メーカーとの合併は検討していない」とのコメントを同日に発表した。ただし他のメーカー同様、相乗効果や新市場参入において有利な提携については、機会を模索してゆくとも述べた。

フィアット・グループの総売上の中で乗用車の占める割合は昨2008年も49%に過ぎない。主要メーカーの中では異例といえる状態だ。

世界的に乗用車の売り上げが落ち込む中、「フィアット・グループが乗用車部門を切り離して他社と合併させる」という噂は今年に入ってたびたび浮上。その第一候補が、すでに1981年から商用車やミニバンの共同生産を行なっているプジョー・シトロエンではないか、との憶測が伊仏両国で報じられてきた。

参考までに、2005年まで続いたいわゆるフィアットの経営危機においても、主に大型商用車を担当するイベコ、建機を製造するCNHが堅調だったにもかかわらず、乗用車がグループの足を引っ張ったかたちだった。

2月末には投資格付け会社ムーディーズが、フィアット・グループをBa1(投機的要素を持つ)に格下げした。グループが、看板でありながらも悩みの種でもある乗用車部門をどのように扱うか注目される。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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