【新聞ウォッチ】09年春闘、トヨタ「賃下げ」で労組に先制パンチ

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年2月19日付

●ビッグ3再建か破綻か、米大統領に試練(読売・3面)

●日産も社員の副業検討へ(読売・8面)

●トヨタ減産幅4割に圧縮へ5月の前年同月比(朝日・13面)

●春闘スタート、トヨタ経営側ベアゼロ方針「定昇も困難」「賃下げ」現実味(産経・1面)

●日産、中途採用を凍結、労務コスト2割カット(産経・7面)

●夏冬賞与 トヨタが分割交渉提案(産経・7面)

●麻生内閣支持13% 中川氏辞任「当然」84% 全国世論調査(東京・1面)

●ホンダF1 英ヴァージンG買収に名乗り(東京・9面)

●社説:混迷続く米ビッグ3の再建(日経・2面)

●日本企業のブランド価値、「トヨタ」がトップ(日経・10面)

●ブリヂストン設備投資を3割削減、09年、計画比 タイヤ需要減少で(日経・11面)

ひとくちコメント

未曾有の大不況の中で09年度の春闘交渉が幕を開けたが、リード役のトヨタ自動車は今春闘で組合側が要求したベースアップ(ベア)要求に応じない「ベアゼロ回答」の方針に加え、定期昇給分を圧縮する事実上の「賃下げ」も辞さない強硬姿勢の可能性を示唆したという。きょうの産経が1面トップ、東京も1面で「トヨタ賃下げも」との見出しが際立つ。

さらに、トヨタはこれまで春闘で一括して回答してきた夏と冬のボーナスについて、今春闘から夏の一時金のみ回答する方針に変更したい意向を提示したという。

労使交渉は3月18日の集中回答日に向け約1か月間の攻防となるが、東京が「賃上げは困難との空気だが、要求なくして労働者の待遇改善はない」と社説で指摘するように、賃金交渉だけでなく労使関係がこれまでのぬるま湯体質から脱却する機会としても注目したい。

《福田俊之》

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