【フェラーリ SP1】プロジェクト最大の危機

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自らスケッチ

約50年ぶりとなるワンオフ・フェラーリ『SP1』、オーナーは平松潤一郎(フェラーリクラブ・ジャパン元会長)だ。フェラーリ認定のプロジェクトとして開発はスタート、2007年5月、平松はフィオラバンティのデザイン案を選択する。

だが、しばらくしてフェラーリ側のプロジェクトリーダーであるマッシモ・フマローラから連絡があった。フィオラバンティとの契約が難航したため、ピニンファリーナによるデザインで開発を続行するかどうかを打診してきたのだ。

平松は苦渋の選択を迫られた。フェラーリ社製品を実現するためにピニンファリーナ参加をやむを得ず了承した。が、先のプレゼンテーション内容に危機感を持った平松は直ちに行動に出た。

彼は高校生のころカーデザイナーに憧れスケッチを大量に描いた経験を生かし、自分がスケッチを描いてデザインのイニシアティブをとることにした。はからずも自分の夢のクルマのために、チーフデザイナーの役割を果たすことになったのである。

このとき筆者にデザイン協力の要請があり、はじめてこのプロジェクトの存在を知った。このとき平松から多数のスケッチを見せられたが、長年仕事の合間にペンを走らせてきただけあって、意図が明確に描かれていてメーカーのデザインマネージャーと変わらない巧みさに驚かされた。

《荒川健》

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