プラチナ価格、3年ぶりに3000円台に下落…自動車用触媒の需要低迷見込みで

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田中貴金属工業が発表した10月の投資用プラチナ地金の販売量数値(指数)によると、10月のプラチナの平均価格は1g当たり3058円で、月間の平均価格では2005年以来、3000円台に下がった。

2001年以後のプラチナ価格の推移を見ると、毎年上昇し続け、2001年に2142円だった年間平均価格が今年1月から9月までの9か月間で6251円と約3倍に上昇、特に今年の3月には1976年以来となる、最高値の7589円を記録した。
 
価格が急上昇した要因は、金価格や原油価格の上昇と自動車用触媒の需要増加、プラチナの生産国である南アフリカにおける供給懸念など。
 
しかし、米国などの金融不安による世界的な景気減速感が強まり、自動車触媒の工業需要も減少するとの予測などから、10月の平均小売価格は3058円にまで落ち込みんだ。
 
一方で、プラチナ地金の投資需要は、価格が下がったことから個人投資家を中心に盛り上がり、10月の1か月間のプラチナ地金の販売量は、昨年1年間における合計販売量の1.3倍に達した。

《レスポンス編集部》

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