アウディジャパンが『TTSクーペ』の販売を開始した。TTクーペシリーズのフラッグシップと位置づけられており、さらなるスポーティさをプラスしたモデルである。
そのプロフィールを見るにつけ、じつに走る前からワクワクさせられる。
TTSクーペの見どころはというと、やはりその性能だろう。200psの2.0TSIエンジンをベースに専用チューニングを施し、同じ2リットルながら272psというハイスペックを実現した。トルクも25%アップしている点に注目だ。
そして組み合わされるのが、デュアルクラッチトランスミッションの「Sトロニック」。すでに他グレードでは導入されているが、今やハイパフォーマンスモデルには欠かせないシステムといっていいだろう。世界的に流行の兆しすらあるだけに、当然の装備。ハイパフォーマンスなエンジンと切れのいいミッションの組み合わせはまさにスポーツカー並である。
ボディは他のTTモデルと同様に、アルミとスチールを組み合わせたハイブリッドASF(アウディ スペースフレーム)を採用しており、軽量化と高剛性をうまく両立している。
アウディジャパンの青木徹氏は「アウディでは、このTTSクーぺ以外にも『A5』/『A6』がデビューするなど、商品力を高めてきています。その結果、シェアも拡大しただけでなく、販売台数も前年比プラスを実現しました」と自信をもって語る。
最近のアウディはますます侮れないといっていいのだが、TTSクーぺの登場でアウディの布陣はこれでさらに鉄壁なものになったのは確実だ。