ホンダ、通期の純利益は19%減の4850億円に下方修正

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ホンダ、通期の純利益は19%減の4850億円に下方修正
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ホンダは28日、2009年3月期の9月中間決算と通期予想を発表した。欧米市場の不振や急速な円高の進行などにより通期の見通しは7月時点より下方修正、純利益は前期比19.2%減の4850億円とした。

純利益は前回予想より50億円の小幅減額となったが、営業利益は800億円修正して42.3%減の5500億円を予想。通期の4輪車売り上げ台数は、2%増の401万5000台を見込んでいる。

主力の北米は6%減の173万5000台となるが、アジアは18%増の89万台、南米、中東などのその他地域でも13%増と大幅な伸びを見込む。

通期の為替レートは1ドル=103円、1ユーロ=145円を想定、円高による営業利益段階での減益要因は2890億円に及ぶ。近藤広一副社長は「第3四半期までは7〜8割の為替予約を終えているが、第4四半期でどう動くか予測がつかない。今後のレートの動きは業績の大きな変動要因になる」と語った。

また、世界市場の動向についても「われわれの想定をはるかに超えて激しく動いている」とし、新興市場の需要動向など「読みきれていないところがある」と述べた。

中間期は4輪販売が1%増の189万7000台とほぼ横ばいだったが、2輪車が22%増の約560万台と大幅に伸びた。しかし、為替変動の影響などにより売上高は前年同期比3.5%減の5兆6940億円、営業利益は27.1%減の3701億円、純利益は19.1%減の3029億円と減収減益だった。

《池原照雄》

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