シャープ、パイオニアの筆頭株主に

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シャープ、パイオニアの筆頭株主に
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シャープとパイオニアは、資本提携を締結することで合意したと発表した。シャープは業績不振が続くパイオニアの筆頭株主となる。

エレクトロニクス機器のデジタル化が進み、開発費用や設備投資負担の増加で経営環境が悪化している。両社はお互いが得意とする映像、ディスプレイ技術、シャープが得意なデジタル技術、通信技術、デバイス技術などと、パイオニアが得意とする光ディスク技術、音響技術やカーエレクトロニクス技術など、両社のリソースを活用して協力することで、競争力を強化する。

業務提携を確実にするため、12月20日に資本提携する。パイオニアが実施する3000万株の第三者割当増資をシャープが引き受ける。また、シャープが実施する1000万株の第三者割当増資をパイオニアが引き受ける。これによってシャープはパイオニアに14.28%出資する筆頭株主となる。

パイオニアは自身の増資とシャープの実施する第三者割当増資への出資で差し引きして手元に残る414億円の資金については運転資金に充当する。シャープはパイオニアの増資を引き受けるため、保有する自己株式を処分して197億5000万円を調達、これを充当する。

両社のカーエレクトロニクス分野の提携では、シャープが持つ中小型ディスプレイ技術や通信技術、センサ技術とパイオニアが持つカーナビゲーション技術や車載ノウハウを組み合わせることで、車載エレクトロニクス分野で新たな事業を創出するとしている。

《レスポンス編集部》

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