【最新カーナビ徹底ガイド2007夏】パイオニア AVIC-VH099G「知の共有でルート品質のさらなる向上を」…開発者

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パイオニア 矢野健一郎氏

カロッツェリア「サイバーナビ」07年モデルでは、「知の共有」を謳う「スマートループ」が本格始動。「蓄積型プローブ」「リアルタイムプローブ」「ドットログ」といった先進的なユーザーサービスを次々を打ち出し、カーナビのネットワーク連携という新たな一歩を踏み出した。その開発の狙いについて、ナビゲーション企画部の矢野健一郎氏に話を聞いた。

「スマートループ構想の具現化」が意味するもの

----:新商品の発表会では、「カーナビ第3世代」と銘打って「スマートループ構想の具現化」を大きく打ち出してきましたね。

矢野:07年の夏モデルは、ハードウエア的には06モデルを引き継いでいます。ですが、内容的には「スマートループ構想」の具現化に向け本格的なスタートを切ったという意味では、大きな変化といえます。

----:その「スマートループ構想」ですが、すでに06年モデルで「蓄積型プローブ」を立ち上げていましたね。

矢野:はい。蓄積型プローブは、ユーザーの走行履歴や走行速度情報や地点情報をブレインユニットのHDDに蓄積しておき、ご家庭でネットに接続した際にサーバへアップロードするというものです。この蓄積型プローブで収集された情報は、VICSで提供されない道路の渋滞予測情報やオートパーキングメモリーの新データとして、07年モデルで反映させています。

----:蓄積型プローブでは、走行履歴のみを収集しているのですか?

矢野:走行履歴だけでなく、ナビやオーディオの機能設定情報も収集していますので、ユーザーがどの項目を変更しているか、といったことも分かります。例えばデフォルト設定から変更を加えているユーザーが半数以上いたようなケースでは、デフォルト表示の変更を検討するなどしています。質問紙でアンケートをしても、ユーザー個々の正確な設定データを得ることは困難ですから、蓄積型プローブはユーザービリティの向上にも大きく貢献するものと考えています。

----:目的地の駐車場位置まで案内してくれるオートパーキングメモリーは非常に便利な機能ですが、07モデルでは蓄積型プローブで収集された情報が反映されて、案内箇所が大幅に増えました。

矢野:06モデルのユーザーから寄せられた約1500件の駐車場位置データが07年モデルには反映されています。この他、走行履歴データを解析した渋滞予測情報も反映させました。オートパーキングメモリーにしても渋滞予測にしても、ルートの品質にかかわる大変重要な機能ですから、これらのデータは積極的に反映させていきたいと考えています。

----:06年の時点で通信へ一足飛びに行かず、まずはPC経由でのデータアップロードを始めた理由はどこにあるのでしょうか。

矢野:ひとくちにプローブといっても、リアルタイム性を要求されるものと、そうでないものとに別れると考えています。06年モデルから始めた蓄積型プローブでは、リアルタイム性が強く要求されない情報や解析が必要なデータについて、都度HDDに保存しておき、あとでまとめてサーバにアップロードするという方法をとりました。

----:そこで07年モデルでは、携帯電話との接続によって、より「リアルタイム」なプローブを取り入れてきたわけですね。矢野:ええ。蓄積型プローブで収集したデータと、VICSレベル3相当の渋滞情報を広範囲に取得できる「オンデマンドVICS」、さらに07年モデルから始まったリアルタイムプローブで集めた走行履歴データ、この3つの情報を総合的に加味してルート探索をおこないます。渋滞情報を提供できる道路の総延長は、通常のVICSの約5倍に当たる約33万kmとなっています。従来よりは確実に適正なルート回避が可能になりました。

また、渋滞予測機能は、04モデル・05モデルではユーザーによるオプション設定扱いでしたが、06モデルからルートを引いた時点で自動的に予測機能を働かせるようにしました。ソフトウェアのアルゴリズムはモデルチェンジごとに改良を加えていますから、見た目上の機能追加というものはなくても、ナビ機能は確実に進化しています。

----:なるほど。「リアルタイム」というからには、いかに早く直近の渋滞情報を表示させるか、ということが肝要になると思いますが、渋滞が発生してから、画面に反映されるまでのリードタイムはどれくらいなのでしょうか。

矢野:当然ながら、画面上に反映されるまでのリードタイムはできるだけ短くあるべきです。渋滞が起きてから、おおむね5〜6分程度、遅くても10分以内には反映される、というのを目安にサーバ周りのシステム構築をおこなっています。

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《レスポンス編集部》

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