新日本石油化学、川崎と浮島間の海底トンネルが完成

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新日本石油は、グループの石油化学製品製造会社の新日本石油化学の川崎事業所が8月から、川崎地区(川崎工場)と浮島地区(浮島工場)間の海底下に配管を敷設するための海底トンネルが完成したと発表した。

海底トンネルの規模は、直径2.2m、全長は1.2kmで、トンネル内には直径3-8インチの配管を合計で10本敷設する。

川崎事業所は、川崎地区と浮島地区とが大師運河によって隔てられた立地になっており、両地区は、海底配管13本(水素・エチレン・プロピレン等)および陸上配管4本(ナフサ・エチレン・メタン・ブタン)で結ばれている。このうち、地下に埋設されている陸上配管については、近隣に大型マンションが建設されるなどの環境変化に伴い、漏洩などが発生した際の周囲への影響が懸念されている。

こうしたトラブルによる災害を未然に防止するため、陸上配管を海底配管に置き換える。併せて、従来タンクローリーや船で転送していたものの一部を配管での輸送に切り替えることで、年間5億円程度の物流コスト削減を見込んでいる。

今回のトンネルの工事には推進工法を採用したが、特殊な掘進機および推進管を使用した。

今後の工事計画としては、トンネル内の配管敷設工事と並行して地上部の配管工事も進め、2008年9月の川崎事業所の定修時に、地上部の配管との結合で完成する予定。

総工費は約35億円。

《レスポンス編集部》

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