日産ディーゼル工業は11日、上場企業として最後の決算となる2007年3月期の業績を発表した。前期は国内普通トラック需要が前々期並みに推移したものの、値引き競争が激化したため販売を抑制、減収減益となった。
国内普通トラックの販売台数は前々期比14%減の1万6984台にとどまった。海外販売が10%増の2万2300台と伸びたものの、売上高は3.4%減の4663億円と小幅減収になった。
主力の国内販売減や原材料費の上昇などにより、営業利益は21.8%減の261億円だった。純利益は法人税額の拡大などにより30.9%減の201億円となった。配当は前々期の3円から無配とする。
日産ディーゼルはすでにスウェーデン・ボルボの日本法人が発行済み株式の約96%を取得しており、7月末までに上場廃止となる。このため、今期の業績予想は公表しなかった。