「中期経営計画のなかでは、設備投資額を1兆円に抑えることを基本にしているが、必要なものはやっていく。計画は計画、実施は実施。うちのような中小企業はフレキシブルにやる」
スズキの鈴木修会長は27日の2007年3月期決算会見で、設備投資について聞かれてこう答え、1兆円にこだわらない考えを示した。
研究開発費にしても、「私は事務屋だからさっぱりわからない。津田(紘社長)にはどんどん使えと言っているが、やり方を知らないから、何を開発したらいいかわからないとなっている」と前置きし、こう続けた。
「これから研究開発については、予算という発想ではなく、いつでも、どこでも、どれだけでも出すという考え方でやっていく」
スズキ会長の会見はいつも冗談とも本気ともとれるものがあり、会場が笑いの渦に包まれることが多い。