新型ホンダ『シビック・タイプR』のエクステリアは、一見、ベースの4ドアセダンにスポーティなエアロパーツを組み込んだだけのように見えるが、子細に見ると、精悍な雰囲気に気づく。
ボンネットやフロントフェンダーなど、エクステリアの基本となる部分にも専用パーツとして一新されているのだ。
新型シビック・タイプRの開発責任者を務めた、本田技研研究所の假屋満さんは「新型シビック・タイプRのボンネットフードは、エンジンがタイプR専用の吸気レイアウトを採用しているために、補機類の配置や大きさがベース車と異なり、中央部分が盛り上がった専用部品を採用しています」
「さらにフロントフェンダーも225/40R18の大径タイヤを収めるために、専用パーツを採用しています。そのため全幅もベース車に比べて20mmワイドになっています。ほかにも空力性能向上にために、専用の前後バンパーやリヤスポイラーを装備して、スパルタンなイメージと優れた空力特性を実現しました」という。
新型シビック・タイプRとベースの4ドアセダンを見比べてみると、意外なほど異なる点が多い。ヘッドライトやリヤコンビランプも構造そのものは一緒だが、内部のリフレクターやスモークレンズを採用することで、精悍さを高めている。さり気ないエクステリアの差別化もシビック タイプRの魅力のひとつだ。