光岡自動車は2日、2シータースポーツカーの『オロチ』(大蛇)を発表した。かねてからモーターショーなどに参考出品していたものが量産型として登場した。ターゲツトユーザーは「欲しい!」と思った人。
「裕福な人とか、年齢層の高い人とか、そういう区切りはありません。『オロチを欲しい!』といってくれる人が、ターゲットなのです」。購入ターゲット層について尋ねると、光岡自動車社長の光岡章夫さんはそう言いきった。
オロチは、1050万円という価格からして誰でも買えるクルマではないのだが、「車両価格」とか「スーパーカーだから」という括りではキャラクターを絞り込めないのも確かだ。
だから購入するユーザーも「オロチのスタイルに共感した人」や「オロチの存在に惚れた人」となるのだろう。
ついで光岡章夫社長に「ライバルは?」と尋ねたところ、「ないです!」という力強い返事が返ってきた。たしかにオロチは、フェラーリやランボルギーニとも違うオーラを放っていて、レポーター自身もライバルに相当するクルマは思いつかない。
ちなみに約1000万円という価格だけでみると、シボレー『コルベット Z06』(945万円)、TVR『T350C』(887万3000円)、BMW『Mクーペ』(829万円)などが射程内。オロチがあまりにも孤高の存在なので、比べる意味は無に等しいけれど。