20日午後、神奈川県伊勢原市内の東名高速道路下り線に野生のシカが侵入するトラブルが起きた。クルマに衝突した場合の被害が大きいため、警察では通行止めにして捜索を行い、約1時間後に1頭を捕獲している。
神奈川県警・高速隊によると、このトラブルが起きたのは20日の午後0時50分ごろ。東名高速の下り線を走行していたクルマのドライバーから「本線上をシカ2頭が走っている」との110番通報が寄せられた。
シカは人間よりも重い場合が多く、衝突した場合にはクルマ側が大きな被害を受けることから、警察では厚木−秦野中井インターチェンジ間の上下線を通行止めにして捜索を行うとともに、地元の鳥獣保護会に捕獲作業の補助を要請した。
この結果、本線を縦横無尽に走っていた1頭を約1時間30分後に確保したが、シカは間もなく死亡したという。警察では侵入した経路を調べているが、バス停付近にあるフェンスの無いのり面を飛び越えた可能性が高いとみられる。