【BMW Z4 新型日本発表】剛性最適化のクーペ新登場

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【BMW Z4 新型日本発表】剛性最適化のクーペ新登場
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これまでオープン2シーターボディ一本だったBMW『Z4』シリーズに、クローズドボディの「Z4クーペ」が加わった。昨年の第39回東京モーターショーに参考出品されたモデルとほぼ同一のもので、グレードは「ロードスター」と同じく265ps・32.1kgmという高性能な新世代3リットル直6エンジンを搭載する「3.0si」1機種だ。

単にロードスターにメタルトップを被せただけのモデルではなく、クローズドボディ化にともなう剛性最適化のため、リアセクションを大幅に改設計。クローズドスポーツクーペのキャラクターにふさわしい走行性能を与えたという。

このZ4クーペ「3.0si」のディメンションはEU仕様で全長4091×全幅1781×全高1268mmと、このクラスとしてはかなりコンパクト。ドライバーのヒップポイントは後輪軸のすぐ前にあり、コーナリングの挙動を腰で感じることができる、完全にドライビングプレジャー優先のパッケージングだ。

この走りの特徴はオープンボディと同様だが、クローズド化されたクーペはよりドライビングに専念したいユーザーに向いたモデルと言える。また、最近のBMWクーペに共通するリアウィンドウ周りの美しいグラフィックスも、クーペボディを選択する動機となろう。

価格はロードスターより15万円安い574万円。セダンの「530i」と比べると約150万円も安い。気軽にBMWの大排気量6気筒を味わいたい向きにもZ4クーペはうってつけだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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