「Clarion」のHDDナビ、ハイスペックレビュー

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クラリオンが14日、ブランド変更に伴ってHDDナビの2006年モデルを発表した。ラインナップは最上位の『MAX960HD』を筆頭に全4機種用意されたが、今回は上位2機種について簡単なレビューをお届けする。

開発で目指したのは「多彩なメディアへの対応に加え、AV機能面での“高音質”“高画質”、ナビゲーションとしての“使いやすさ”を追求・実現した」(クラリオン)こと。このテーマに基づき、上位2機種にはクラリオンとしては初めて7型VGAモニターを採用し、多彩なAV機能と本格的な音場調整機能を搭載、『iPod』のビデオ再生から地デジまで対応するハイスペックモデルとして、数多くの新機能を盛り込んだ。

搭載したHDDは一基の容量としてはカーナビ初となる40GBもの大容量化を果たし、5.1chプロセッサーを内蔵したり、DVDオーディオにも192kHz・24bit再生も実現。AVセンターとしての魅力を存分に味わえる仕様となっている。なかでもiPodを音楽再生だけでなくビデオファイルの再生にもカーAV機として初めて対応(接続ケーブルは別売)したのは見逃せない。

操作系の一新は大きなフィーチャーの一つだ。いつでも「Audio&Visual」のメニューを呼び出せるよう、常に画面下に操作キーを表示させ、これによって複雑な操作を極力排除できるユニバーサルなオペレーション・デザインを採用。メニューアイコンも立体感あふれるデザインへと変更され、見やすさの上でもその表示は高く評価できる。

なかでもユニークなのは、新機能3Dメニュー「FUN RING」の採用だ。マイリストにアイコンを指先でドラッグ&ドロップすることで簡単に登録でき、その表示も動きのあるGUIとすることで親しみやすさも同時に実現しているのだ。アイコンには好みの画像を貼り込めたりと、細部にまでこだわりを見せる。さらに、目的地検索ではカーナビで初めてTVや雑誌などで採り上げたスポットを案内する機能を搭載。カテゴリーや周辺などで絞り込んでの検索にも対応するなど、使い勝手も優先した内容が魅力となっている。

AV系ではHDDの40GB化によって、ミュージックキャッチャーの収録曲数が最大4000曲にまで大幅アップ。録音時は4倍速−8倍速を実現し、CDDBへの対応ももちろん果たしている。5.1chサラウンドプロセッサーをはじめ、タイムアラインメントコントロール、パラメトリックイコライザーといった本格的な音場再生技術を搭載。メモリーカードについてもSDメモリーカードやメモリースティックPROへの対応も果たし、デジカメで撮影した画像の取り込みや、MP3・WMAといった音楽ソースの再生も可能としている。

見逃せないのが本機と組み合わせが可能なTVチューナー『DTX760』の存在だ。このチューナーは12セグの地上デジタルチューナーに対応しているが、なんとデジタル放送の受信ができなくなると自動的にアナログ放送へ切り替えるユニークな機能を備える。切り替えのタイミングは検証してみないとわからないが、考え方としては面白い。

さて、クラリオンのナビで気になるのは3Dジャイロを使った測位精度である。実は従来モデルでは、上下に並行する道路間で移動を行っても、案内ルートを優先するアルゴリズムを持っていたために、この機能がフルに生かせないという問題があった。今回のモデルチェンジではその部分についての改良を加え、案内ルートを外れた際の認識を確実なものとすることでその精度を大幅に高めたという。

VGAモニターの採用はこれまでの表示とは桁違いの美しさを発揮し、とくにアイコンの微妙なグラデーションを鮮明に描くことでこれまでにない立体感が表現できている。

また、iPodコントロールについては、音声系のコントロールはナビ側から行えるものの、iPodビデオの再生ではコントロールはiPod本体で行う必要がある。これはiPod側でビデオ時のコントロール信号が出力できていないため。クラリオンとしてはiPod側の対応が行われ次第、対策を施す予定としている。

価格は最上位のMAX960HDが27万3000円、MDレスのMAX860HDは25万7250円。ともに6月上旬の発売を予定している。

《会田肇》

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