次の「Xプライズ」は自動車

エコカー 燃費

一昨年、宇宙航空業界に大きな話題をもたらしたXプライズ。民間で初の大気圏外飛行を2回連続で達成したロケットメーカーに対し、1000万ドルという高額の賞金を約束した。

その結果、カリフォルニア州のスペースシップワンが2004年見事に目標を達成した。現在スペースシップワンは民間の大気圏外飛行体験ツアーをビジネスとして売り出す準備を行っている。

このXプライズが次なるターゲットと定めているのは、ロケットならぬ自動車の設計だという。詳細はまだ発表されていないが、燃費の驚くべき数字を達成できる新たな技術、生産方法に対する賞となりそうだ。

Xプライズ基金事務局のピーター・ディアマンデス氏は、「なぜ我々はいまだに1ガロンあたり30マイルしか走る事ができない内燃式エンジンのクルマを運転しているのだろうか? Xプライズはこの分野でも驚くべき結果を達成できると確信している」と語っている。

次回Xプライズについては、今年中に詳細の発表が行われる予定。高額の賞金をめぐり、各自動車メーカーあるいは新たな技術を持つベンチャーによる、新たなエンジン開発競争が見られることになるかも知れない。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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