アウディは300PS・V6エンジンと新開発7速DSGトランスミッションを搭載した“ ファストバック・サルーン”スタディ、その名も『ロードジェット』コンセプトをデトロイトモーターショーで発表した。
3.2リットルV6・FSIエンジンは、新設計の固定インテイクマニフォールドとアウディ・バルブリフト・テクノロジーを採用し、7000rpmで300PS、4500rpmで330Nmを発生する。0-100km/h加速は6.4秒、最高速度は250km/h。いっぽう燃費は11.5km/リットル。
新開発の7速DSG=ダイレクト・シフト・ギアボックスを搭載するが、DSGと縦置きエンジンとの組み合わせはアウディでは初めてとなる。
またアウディ・ドライブ・セレクトシステムを採用、ドライバーは「コンフォート」「ダイナミック」「スポーツ」のモードを選択でき、システムがそれぞれエンジン、トランスミッション、ステアリング、ダンピングの特性を調整する。
さらにロードジェットに採用されたカーtoカー・コミュニケイションは、走行中に車両間で情報を交換でき、渋滞や事故の回避に役立つ。将来は駐車場の空きスペースを予約することも可能になるという。
マルチメディアインターフェイス(MMI)も最新バージョンとなり、10インチ・メインモニターに加え、助手席、後席にも個別のディスプレイが備わる。
運転席につきもののサンバイザーがロードジェットにはないが、ガラスの光線透過率を変えるバリライト技術が代わりに採用されている。