フォードに不買運動の危機…ゲイに反対するキリスト教団体

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キリスト教右派の保守的な団体、アメリカン・ファミリー・アソシエーションが、フォードグループに対するボイコットを計画中だという。

事の起こりは、同団体がフォードグループに対し、「ゲイ団体のメディアに広告の掲載を続けるならアメリカン・ファミリー・アソシエーションはフォード製品をボイコットする」と通告したことに対し、フォードが一旦はゲイメディアへの広告を取りやめる、と発表しながら再度軌道を修正したこと。

アメリカではゲイの結婚を認めると発表した州に対し合衆国憲法違反だと裁判になるなど、キリスト教保守派とゲイを擁護するリベラル派の対立が浮き彫りになっている。今回の騒動はメーカーとしてそのとばっちりを受けた形である。

フォードグループの中で、ジャガーとランドローバーはゲイ団体へのスポンサーやゲイ向け媒体への広告打ち切りを早々と発表したが、ボルボはゲイメディアへの広告を続けていた。

これについて、中西部一帯のいわゆる「バイブルベルト」と言われる保守派が主流の地域では、「今以上にセールスの成績が落ちる」と心配するディーラーも多いが、東西海岸沿いのリベラル派主流の地域では「大きな影響はない」と冷静な反応を示している。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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