【スバル モータースポーツ05-06】新井敏弘、レオタードは似合わない

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日本人ドライバーとして史上初めて、FIA=国際自動車連盟が挙行する世界選手権のチャンピオン(PCWRCチャンピオン)となった新井敏弘は、「SUBARU Motor Sport Press Conference 2005-2006」(5日)において、9日に迫ったモナコでのFIA表彰式に、「紋付き袴で参加します」と宣言した。

「ランク2位ばかり続いていて、今年獲れなければ坊主かな、と思っていました。地元のラリー・ジャパンでは、やはりプレッシャーもありましたしね。最終戦のオーストラリアでタイトルを決めた直後は、ホッとしたのが実感でした」

全8戦中の6戦に出場が許されるPCWRCで、今季の新井は4勝、2位1回をマークする快進撃。念願の王座をつかんだ。

「スバルは、毎年クルマを進化させてくれるメーカー。そしてドライバーに要望を本当によく聞いてくれる。こんなメーカーは他にないと思いますよ。今季投入されたspec Cは僕の感性に近くて、手足のように動いてくれた。04年の最終戦の前にテストした時点で、ものすごく進化したことを実感しましたね。そのあとの最終戦本番を04マシンで走るときに、運転の仕方をかえる必要があったくらい、spec Cは最初から良かったです」

06年について、「PCWRC参戦のためのマシンは既に製作中です」と言う新井は、WRカーでのWRC参戦についても、それを目指したい意向をほのめかした。期待が高まる。

なお、FIA表彰式への参加服装について語った際には、「みんなから、『足が短いからどうせレオタードは似合わない』と言われたので、初めて着る紋付き袴にしました」と見事な天然ジョーク(?)を披露した世界チャンピオンであった。もちろん、タキシードが正解。

《遠藤俊幸》

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