警官の存在を認識しながらドア閉める…バス運転手に有罪判決

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シートベルト未着用を発見し、職務質問を行おうとバスに乗り込んだ警察官を振り落としたとして、公務執行妨害罪に問われた40歳のバス運転手の男に対する判決公判が16日、前橋地裁で開かれた。裁判所は執行猶予付きの有罪判決を言い渡している。

問題の事件は9月16日の午後4時ごろに発生している。群馬県沼田市桜町付近にある関越自動車道・沼田ICで交通検問を行っていた群馬県警・高速隊に所属する48歳の巡査部長が、シートベルト未着用の運転手が乗った観光バスを発見。抑止して職務質問を実施した。

しかし、この運転手の男は猛反発。「ちゃんと着用していた」と怒鳴りながら、職務質問を事実上拒否。巡査部長がステップ部に足を掛けていることを認識しながらドアを強引に閉め、そのまま走り去ろうとした。この際、巡査部長はドアに足を挟まれて軽傷を負ったため、警察ではこの運転手を公務執行妨害の現行犯で逮捕。検察も同罪で起訴していた。

16日に行われた判決公判で、前橋地裁の結城剛行裁判官は、被告の行為を「身勝手な犯行」と指摘。懲役1年(執行猶予3年)の有罪判決を命じている。

《石田真一》

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