02年に登場した日産『フェアレディZ』が、登場以来、初めてのマイナーチェンジを実施した。MT車のエンジンはレブリミットを7000rpmまで引き上げ、最高出力を294psまでアップ。サスペンションにもデュアルフローティングパスショックアブソーバーを採用するなど、改良が加えられている。
エクステリアは、ヘッドライトがバイキセノンになり、リヤコンビランプがLEDになるといった小変更程度だが、インテリアは大幅に質感を向上させている。
フェアレディZの開発責任者を務める、商品企画本部 チーフプロダクトスペシャリストの湯川伸次郎さんは「インテリアの変更は、マイナーチェンジのもっとも注目していただきたいポイントです。02年の登場以来、お客様からご指摘いただいたところを中心に、質感や使い勝手を大幅に進化させています」とコメント。
事実、新しくなったフェアレディZのインテリアには、シフトまわりや3連サブメーターリングに本アルミのパネルがあしらわれ、見た目や実際に手が触れたときの質感が高められている。
ドアトリムには合皮レザーパッドも追加され、センターコンソールなどにはソフトフィール塗装も施されているので、乗り込んだ瞬間に、室内全体の高級感が高められたのがわかるはずだ。
センターコンソールのカップホルダーも扱いやすい位置に移され、ドアポケットにもペットボトルが収まるように改良されている。扱いにくいという声が多かったハザードスイッチもシフトの前に移動された。
このようにフェアレディZはスポーツカーでありながらも、使い勝手に関しても大幅に進化させている。(つづく)