【D視点】ハマー H3 …力が抜けたミリタリー

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★チョッピリ可愛らしい?

『H2』と比較して大幅にコンパクトになった新型ハマーSUV、『H3』が発表された。それでも全長4720mm×全幅1970mm×全高1850mmと、トヨタの『ランドクルーザ』程度の大きさはある。

“ハマーDNA”を継承しながら、さらにシティユースを考慮したのがH3だ。ハマーファンのみならずファミリーユースや女性ユーザーにも乗りやすくしたのが狙い。H2と比べてチョッピリ可愛らしく、扱いやすくしたわけだ。

確かに小ぶりにはなったが、フロントの「7スロット・ルーバード・グリル」や、ウインドウグラフィックスは兄貴分のアイコニックデザインを積極的に採用しているので、H3のオリジナリティと迫力は只者ではない。

もっともH1フリークから見たらH2さえ我慢できないのに、可愛らしくなってしまったH3にはトマトでもぶつけたくなるかもしれない。しかし一般ユーザーにとってはH1のボティサイズと軍用車のようなアピアランスでは、マイカーにする気は起きない。

まあH3はメーカーの親切心というところか。SUVブームもやや下火となっている昨今だが、H3を見るとSUVをあきらめていた人たちの気持ちにまた火がつきそう。買う、買わないと家庭騒動が起きたら恐ろしい。

メーカーの狙いが当たれば、これからH3が日本の街中を走り回る。ミリタリールックの迫力が退屈な景色に花を添えると考え、いまだ日本の道には少々大きい車体サイズには目くじら立てないのが大人であろう。

D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)。東京造形大学教授、デザインジャーナリスト。元日産のデザイナーで、『Be-1』をプロデュースした。

★チョッピリ可愛らしい?
★魅力はミリタリールック
★究極の安全はファッショナブル

《松井孝晏》

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