経済産業省、環境省は11日、関係審議会の合同会合を開き、自動車用バッテリーの新たなリサイクル制度について検討を始めた。
自動車用バッテリーは現在、電池工業会の「鉛リサイクルプログラム」(94年スタート)に基づき、バッテリーメーカーが自社生産分の再生鉛を精錬業者から引き取る仕組みで処理されている。
しかし、近年はこうした国内スキームに乗らない輸入バッテリーが全体の13%を占めたり、鉛相場の動向によっては回収業者が「採算が合わない」として回収を見合わせるなどの不安定さが指摘されていた。
新制度では、廃バッテリーを「資源有効利用促進法」に基づく指定製品とし、ユーザーから1個当たり数百円の処理費用を徴収してバッテリーメーカーなどが回収・再資源化に責任を持つことなどを検討中だ。