タクシー強盗被害、狂言だった

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「乗客を装って乗りこんだ男から襲撃され、売上金3万円を盗まれた」として、今月10日に警察へ被害を届け出ていたタクシー運転手の男について、北海道警は13日、事件は男の狂言だったとして、同日までに業務上横領の容疑で逮捕した。

北海道警・白石署によると、強盗の被害に遭ったと虚偽の届け出を行い、被害を受けたことを装って売上金を着服したとして業務上横領容疑で逮捕されたのは、札幌市白石区内に在住する49歳の男。

この男は10日の午前3時35分ごろ、札幌市白石区菊水元町6条3丁目付近の市道に停車したタクシーの車内で、乗客を装って乗りこんだ20歳代後半とみられる男にカッターナイフのようなものを突きつけられ、売上金など現金3万6000円を奪われたと警察に通報してきた。

男は抵抗した際に切り傷を負ったと証言したため、警察では強盗致傷事件として捜査を開始した。

ところが警察で調べたところ、男の手に生じていた切り傷は、防御痕としては位置が不自然であったこと。証言内容にもいくつかの矛盾点があった。

これらを追及したところ、男は「カネに困って嘘をついた」などと供述。被害に遭って奪われた現金は自らが着服していたことも判明したため、警察では13日までに業務上横領容疑で逮捕した。

男は取り調べに対し、「消費者金融に借金があり、返済に困っていたので強盗被害に遭ったと証言することを思いついた」などと話しているという。

《石田真一》

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