2月27日、群馬県笠懸町内のガソリンスタンドで、地下の貯蔵タンクから7300リットルものガソリンが盗まれる事件が起きた。警察では窃盗事件として捜査を開始している。
群馬県警・桐生署によると、同署が事件として認知したのは2月27日の午前6時45分ごろ。笠懸町阿左美付近の国道50号線沿いにあるガソリンスタンドの従業員から「地下タンクに貯蔵していた大量のガソリンが盗まれた」との110番通報が寄せられた。
同署員が現場に急行した際、このガソリンスタンドの地下に設置された燃料貯蔵タンクのうち、レギュラーガソリンとハイオクガソリンが入れられたタンクが空になっていた。
前夜の営業終了時点(2月26日の午後10時)には、このタンクに合計7300リットル(約82万円相当)のガソリンが入っていたという。
現場となったガソリンスタンドがある国道50号線は夜間でも交通量が多い。従業員は「タンクローリーをガソリンスタンドに乗り入れ、地下タンクに給油を行うふりをして、実際には逆の行動をすれば、外部からはガソリンを盗んでいるとはまず見えないだろう」とも証言している。
さらに、タンクから燃料を抜き、それを運搬するには大型タンクローリーが必要なことから、警察ではガソリンスタンドの構造や燃料貯蔵事情に詳しいプロの犯行とみている。
同様の事件は栃木県内の国道50号線沿いでも発生しているという情報もあり、警察では慎重に捜査を続けている。