日産自動車は、前後輪の操舵角を走行状態に応じてすべて制御する「4輪アクティブステア」を開発したと明らかにした。『フーガ』に採用した後輪操舵システムを基に、前輪にもアクティブ操舵機能を加えた。
後輪の操舵角は最大1度に設定しており、高速でステアリングを操作する場合、前輪と同じ方向に操舵する。前輪もアクチュエーターによって操舵角が切り増しされるようになっており、ドライバーの意志に対して車体の反応が速く、横滑りも抑制されるという。
また、低速走行時にはステアリングの切り増し反応が速くなるように制御しており、駐車時などのステアリング操作量は30%程度低減されている。日産は早期の製品展開を図る方針としている。