今回のITS世界会議に関連したイベントはいくつかあるが、トヨタが「これは世界初ですよ」と強調していたのは、パートナーロボットによる空中生演奏だ。
演奏機能を有したロボットはトヨタ製だけなので、今まで同種のイベントが行われていないのなら、間違いなく世界初だ。パートナーロボットの公開自体が今回で3回目だが、オープンなイベントで、大勢の人に披露されるのも初めてとなる。
空を飛ぶ…といっても、演出の内容は当日まで「お楽しみ」にされていた。開会式の会場となった愛知芸術文化センターのエントランス前には、地球を模したような丸い形の巨大な風船が置いてあったのだが…。
実はこれがパートナーロボットを地上40mまで浮遊させる気球だったのだ。イベントのプロデューサーである山本寛斎氏の掛け声とともに、ゆっくりと空に向かって上昇していくパートナーロボット。
演奏されたのは1曲のみだったが、空中でもスイングしながら演奏。地上の観客に向かって手を振るなど余裕(!?)の表情。
途中、風が強く吹いて流される場面もあったが、大役を見事に果たした。