記念にVサイン---速度違反の常習者を逮捕

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宮崎県警は13日、川南町内の国道10号線などで大型バイクによる著しい速度違反を繰り返していたとして、21歳の男を道路交通法違反(速度超過違反)容疑で逮捕した。

男はオービス(速度違反自動取締機)に対してVサインをした状態で撮影されるなど、挑発と受け取れるような面も確認できるため、警察では余罪について厳しく追及する方針だ。

宮崎県警・交通機動隊によると、道交法違反容疑で逮捕されたのは、佐土原町内に住む21歳の男。直接の逮捕容疑は今年9月21日の午後2時50分ごろ、川南町鬼ケ久保付近の国道10号線に設置されたオービス下を通過する際、制限速度60km/h対し、168km/hという猛烈な速度違反を行った疑い。

男は以前から排気量1300ccの大型バイクによる速度超過違反を繰り返して行っていたが、現場に設置されていたオービスは後方から撮影する機能を有していないことから、後方のみにナンバープレートが提示されたバイクの速度違反を摘発することは事実上不可能だった。

ただし、前部からのアングルは正確に撮影されており、その写真によって、同一のバイク、同一のヘルメットを着用した人物が違反を繰り返していたことは県警でも把握していた。

150km/hでカメラに向かってVサインを見せつけるなどした写真もあり、警察では違反が故意によって行われているであろうと推測。一連の行為は取り締まりに対する挑発行為と受け取っていた。

オービスに頼った摘発が困難であることから、同署では男の行動パターンを撮影記録から把握。違反を行いそうな時間帯になるとオービス近くへ捜査車両を配置し、バイクが違反を行った直後に追跡して身柄を確保するという作戦を実施。この結果として今回の摘発に至った。

乗っていたバイクと着用していたヘルメットは変わっていなかったこともあり、オービスが撮影した写真を過去に撮影された分も含めて提示された男は「認めるしかないですね」と供述。容疑をほぼ認めているという。

警察では「バイクは絶対に捕まらないという、妙な自信があったらしい」とコメントしているが、違反に常習性が感じられることから、隣県の警察本部とも連絡を取り合い、余罪についても厳しく追及するとしている。

《石田真一》

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