カリフォルニア州では、2009年から炭素化合物、窒素化合物などの許容量を定める、世界でも最も厳しい排ガス規制に本格的に乗り出す。
もしこの法案が実現すれば、自動車メーカーは飛躍的に燃費を高める必要性が生じ、2016年にカリフォルニア州内で販売される自動車は現在より30%排ガスを減少させなくてはならない。東部の6州もこのカリフォルニアの動きに追随すると考えられている。
しかしカリフォルニア州では、ZEV(ゼロエミッション)法案などこれまでにも様々な排ガス規制法を発表して話題になってきたが、実現はされていない。二酸化炭素の規制なども俎上に乗せられたが、連邦政府から「連邦法違反」と認定された経緯もある。また、自動車メーカーからの訴訟を含む反対も熾烈だ。
共和党のシュワルツェネッガー知事はこの法案に積極的、と言われているが、ブッシュ大統領の政策とは明らかに逆行する。
また、自動車メーカーはすでにこの法案が実施されれば、クルマ1台あたりのコストは3000ドル上昇するとの見積もりを出しており、今後法案を巡っての新たな闘争が起こりそうだ。