国土交通省は11日、メーカーや業界団体に指示していた大型車のホイール・ボルト緊急点検結果をまとめた。
トラック協会分で約15万5000台の2%に相当する3000台、ダンプカー協会で約2200台の0.5%に相当する11台でホイール・ボルトの異常が見つかった。全体では約25万1000台が点検され、1.8%の約4500台に異常が見つかった計算。
しかし、北海道のケースでも明らかなように、ロクに整備もしないで走っている車両はもともと点検にも応じないことが多く、不具合台数は氷山の一角と見られる。
日本自動車工業会の整備結果によると、不具合で最も多いのは「ネジ山の変形」、次に「ボルトの折損」、「ナット欠落」などと続く。
国交省は今後も対象車(約104万台)の点検を呼びかける一方、学識経験者らで構成する検討会に結果を報告し、今秋までにタイヤ脱落の再発防止策をまとめる考え。