メールを打っている若い女性は狙いやすい…ひったくり

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大阪府警は18日、携帯電話で通話したり、メールを打っている若い女性をターゲットにひったくり犯行を重ねていたとして、15歳から21歳のグループ7人を窃盗容疑で逮捕した。

被害総額は判明しているだけで200万円を超えており、警察では逮捕した7人を厳しく追及し、事件の全容解明を急ぎたいとしている。

大阪府警・街頭犯罪対策室によると、今回逮捕されたのは大阪市都島区内に住む15歳から21歳の7人で、いずれも同じ中学校を卒業したり、在籍する先輩後輩の間柄だという。主導的な役割でグループのリーダーとされるのは、今もその中学校に在籍する現役中学生という。

調べによると、この7人は原付バイクに2人乗りをして、街を歩く若い女性をターゲットにひったくりをしていた。ターゲットは厳密に定められており、グループが狙っていたのは「ブランド品のバッグを持ち、携帯電話で通話中か、メールを打っている若い女性」に限られていた。

逮捕されたメンバーは、これらをターゲットとした理由として「通話中やメールを打っているときは注意散漫になりやすく、周囲から接近するバイクに気づかれにくい」、「電話を使用中なので、警察に通報するまでタイムラグが生じ、逃走の時間が稼げる」などを掲げているという。

携帯電話への依存度が高い世代の実情を考慮したもので、警察も「場当たり的な犯行ではなく、ある種の計画性があったといえる」と判断している。

被害総額は判明しているだけで200万円に達しているが、現金は犯行に関わったメンバーで分配。バッグについては一部を換金して現金化していたとみられるが、こうした作業を行う必要もあって、成人しているメンバーを組み入れていたようだ。警察では「余罪は他にもある」とみて、逮捕したメンバーを厳しく追及している。

《石田真一》

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