13日深夜、大阪府堺市内の市道で、非合法な競争(いわゆるゼロヨンレース)を行っていた男のクルマが別のクルマに接触し、接触された側のクルマが対向車線側に押し出されて街路樹に激突するという事故が起きた。
この事故で接触された側のクルマを運転していた28歳の男性が死亡。このクルマに同乗していた女性が重傷を負った。
大阪府警・堺南署の調べによると、事故が起きたのは13日の午後11時30分ごろだという。堺市築港新町3丁目付近の市道で「ゼロヨンレース」と呼ばれる非合法な競争を行っていた乗用車が、同じ道路を走っていた別のクルマを避けようとした際に接触する事故を起こした。
接触時の速度が高かったため、接触された側のクルマはそのまま押し出される形となり、中央分離帯を越えて対向車線側に飛び出し、さらには道路脇の街路樹に激突してようやく停止した。
この事故で接触された側のクルマを運転していた28歳の男性が即死。同乗していた女性も胸部の骨を折る全治2カ月あまりの重傷を負った。
警察では接触した側のクルマを運転していた32歳の男を業務上過失致死傷容疑で逮捕しているが、この男は警察の取り調べに対して「ゼロヨンレースをしていた。遅いクルマを抜こうとした際に事故を起こした。事故当時は何km/h出していたのかわからない」などと供述しているという。
現場は港湾エリアの工業地帯にある道路で、約1kmの直線が続いていることから、クルマの最高速度を試す、あるいは競争する者が集る場所として知られていた。警察では取り締まりを強化しているが、事故は当日の取り締まりが始まる前に発生してしまった。