速度超過で離陸、タクシーの上に着陸---4人即死

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22日未明、愛知県津島市内の県道で、速度超過状態で走行していた乗用車が中央分離帯に接触した弾みで“離陸”し、対向車線を走っていたタクシーの屋根部分へ落下するような状態で衝突するという事故が起きた。

この事故でタクシーの乗員と乗客合わせて4人が死亡している。

愛知県警・津島署の調べによると、事故が起きたのは22日の午前0時55分ごろ。津島市蛭間町新田付近の県道を100km/hを超える速度超過で走行していた乗用車が中央分離帯に接触。

高速度だったために高さ25cmの分離帯に乗り上がって、そのまま空へ向かって飛び上がり、対向車線側を走行していた63歳の男性が運転するタクシーの屋根に向かって落下、衝突した。

この事故でタクシーは大破。運転していた男性と乗客の女性3人が頭や首の骨を折るなどして即死。衝突してきたクルマを運転していた24歳の男ら2人と、タクシーの乗客2人も軽傷を負った。

警察では乗用車を運転していた男を業務上過失致死傷容疑で逮捕しているが、この男の呼気からは酒気帯び相当量には満たない量のアルコール(0.14ミリグラム)が検出。事故直前まで飲酒運転に極めて近い状態だったことも明らかになっている。

警察では高速度での走行が事故の直接原因になったとして、この男を厳しく追及し、事故の全容解明を急ぐ方針。

《石田真一》

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