ガソリンスタンド店員の“副業”に注意!

自動車 社会 社会

千葉県警は8日、ガソリン代金の支払いに使用したクレジットカードの磁気情報を“スキマー”と呼ばれる特殊な装置で集め、偽造カード作成時に利用していたとして34歳の男を支払用カード電磁的記録情報保管容疑で逮捕した。

カードの磁気情報を集める目的でガソリンスタンドに勤務し、同容疑などで逮捕された19歳の少年2人の供述からこの男の関与が明らかになったという。

千葉県警・千葉西署の調べによると、今回逮捕された34歳の男と、同じ容疑で逮捕されてすでに保護観察処分が決定している19歳の少年2人は、ガソリンスタンドを訪れる客のクレジットカードに記載された磁気情報を盗み、偽造カードを作る目的でスキマーと呼ばれる特殊な読取装置をアルバイトの際に持ち込んでいた。

店がアルバイトだけになる時間帯などに客の目を盗んでスキマーにカードを通して情報をコピーし、その際に得たデータを使って偽造カードを作っていた。

信販会社から警察に対して「あるガソリンスタンドの利用客がカードを不正に使用されるケースが多発している」という届け出があり、内偵捜査を行っていたところ、問題の店で勤務していた19歳のアルバイト少年2人が多額の買い物を行っていることを把握。

2人から任意で事情を聞いていたところ、スキマーや偽造カードを所持していることがわかり、支払用カード電磁的記録情報保管と、同電磁的記録不正作出容疑で逮捕した。

この2人を取り調べている過程で、2人が集めたデータの提出を行っていた主犯格ともいえる男の存在が明らかになり、警察で捜査を続けていたところ、この男がスキマーを使って集めた約170人分の磁気情報を保管し、それを基に偽造カードの作成を行っていた可能性が濃くなったとして逮捕した。

警察ではこの男を厳しく追及し、ホワイトカード(情報が書き込まれていないカード)の入手経路などを追及する方針。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース