スライドドアが…。2歳児が車外放出で死亡

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12日午後、群馬県境町で交差点を右折しようとしていたワゴン車の後部スライドドアが突然開き、日系ブラジル人の2歳の男児が車外に放り出されるという事故が起きた。

男児は頭を強く打ち、収容先の病院で死亡が確認されている。警察では業務上過失致死の疑いもあるとして、クルマを運転していた39歳の日系ブラジル人の男性から事故当時の事情を聞いている。

群馬県警・境署の調べによると、事故が起きたのは12日の午後6時40分ごろだという。境町東の国道354号線と県道が交わる交差点で、国道から県道側へ右折しようとした時に事故が起きた。

このワゴン車は埼玉県本庄市内にあるブラジル人専用託児所が所有しているもので、事故当時は伊勢崎市などに住む幼児の送迎を行っていた。クルマの後部座席には幼児6人が乗っていたが、チャイルドシートは設置されておらず、ベンチシートにそのまま座らされている状態だった。

検証の結果、ドアラッチ機構には特に故障が見当たらないことから、警察では発進時に半ドア状態となっていたか、幼児がドアハンドルを操作して偶然開いてしまったものではないかとみている。

警察ではクルマを運転していた39歳の日系ブラジル人から話を聞いているが、ドアの状態については「ちゃんと閉めたはずだ」などと供述しているという。

《石田真一》

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