自殺者が出ても動かない渋谷区

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自殺者が出ても動かない渋谷区
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『週刊新潮』11月23日号 
税込み価格300円 発行:新潮社

今週の『週刊新潮』では渋谷区で今問題になっている『公園通り駐車場』騒動を伝える。この問題、遂には自殺者までをも産んでしまった。

この駐車場、公園通りの坂を上りきった辺りの地下に広がるもので、利用率の低迷によって赤字。解決策として区側が打ち出したのが進入口の新設だ。これが「両側の歩道を2メートルずつ削るという無茶なもの」なのだという。これに渋谷区は10億円もの経費を投じる。

これによって入口予定地のすぐ前に住む森啓氏(74)を中心に『公園通りの生活と環境を守る会』が生まれたのだが、この代表の森氏は6日未明に遺書を残し自ら首を吊った。遺書には「自らの生命と魂を凝縮して」という区長に対する抗議内容が綴られていた。

自殺者まで出てしまったこの問題だが、区長と公社は「民事的手続きに則って、今後も工事は続ける」という。一命を投じた訴えも中止までには届かなかったのか。

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