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Part 1 Introduction ニュー BMW 3 シリーズ デザイン&メカニズム
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プレミアム・コンパクト・スポーツ・セダンというジャンルの先駆者であるBMW 3 シリーズが、約7年ぶりにフルモデル・チェンジした。1975年に登場した初代から数えて、今回で6世代目となる新型 3 シリーズは、その伝統である優れた運動性能や高い安全性、快適な居住性能に磨きをかけて登場。同時にBMW EfficientDynamics、すなわち「よりクリーンに、よりパワーを」とうたう設計思想に基づき、このクラスのベンチマークを大きく引き上げる圧倒的な燃費性能を実現。ライバル車ひしめくこのクラスに大きな衝撃を与えるモデルとなっている。

ダイナミズムとエレガンスをより高いレベルで融合

「よりスポーティ、よりエレガント」。それが新型 3 シリーズのデザインを語るためのキーワードだ。従来の3 シリーズよりも一際低い位置に配置されたヘッドライト、そしてよりワイドになったBMW伝統のキドニー・グリルが、低く構えたスタイリングを強調。またスムーズなルーフラインや3cm拡大されたリア・トレッドが、このクルマをクーペのようにも見せている。そしてリアには、一目でBMWと分かる特徴的なLEDのL字型リア・コンビネーション・ライト。どこから見ても斬新であり、またどこから見ても3 シリーズ。言わば革新と伝統といった相反するものが共存するスタイリングが、新型 3 シリーズのキャラクターを雄弁に物語っている。

またボディサイズは320iと328i、共に全長4625mm×全幅1800mm×全高1440mm。全長を先代比+85mmとしながら、依然日本でも使いやすいサイズをキープしている。中でも日本仕様で嬉しいのが、機械式立体駐車場に対応すべくドア・ハンドルを日本専用設計とし、全幅を先代と同じ1800mmに抑えている点だ。こうしたことに労を惜しまない姿勢も、BMWらしい職人気質の表れと言っていいだろう。

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低く配されたヘッドライトとグリル、滑らかなルーフラインがクーペのようなスポーティさを強調

 

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LEDのスモール・ライト・リングやアクセント・ラインが精悍

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全幅は機械式立体駐車場に入るよう1800mmに抑えている

 

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320iは16ないし17インチ、328iは17ないし18インチのランフラットタイヤを標準で履く

 

先進の装備、洗練された個性

インテリアで目を引くのが、プレミアム・スポーツ・セダンに相応しい高い品質感、iDriveや電子制御シフトレバーに代表される先進的な操作系、あるいはダッシュボード上部に配置された高解像度8.8インチ・ワイド・コントロール・ディスプレイなどだ。特にiDriveに関しては、全車標準のHDDナビゲーション・システムはもちろん、マルチメディアや様々な車両情報・車両設定画面にブラインド操作でアクセスすることが可能であり、この種の操作インターフェイスとしては理想的なものとなっている。

また1 シリーズに続いて、新型 3 シリーズにも導入されたのが「デザイン・ライン」だ。これは内外装を各テーマに沿ってコーディネイトするもので、3 シリーズの場合は、よりスポーティな「Sport(スポーツ)」、より現代的な「Modern(モダン)」、伝統的かつエレガントな「Luxury(ラグジュアリー)」の3つが用意されている。一口に3 シリーズと言っても、このデザイン・ラインでイメージは大きく異なり、さながらカスタマイズモデルのようにオーナーの好みや個性を反映することが可能になっている。

さらに先代を上回る快適な空間も追求。50mm拡張されたホイールベースによって、後席ニー・ルームは15mm拡大されるなど、パッケージングは確実に進化している。トランクルームも先代より20リッター増えて、このクラスでは最大レベルの480リッターとなった。

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「デザイン・ライン」を導入。iDriveと8.8インチ・ディスプレイは全車標準

 
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    ショートカットボタンを備えたことで、これまで以上に操作性を高めたiDrive コントローラー
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    様々な車両情報や燃費情報がメーター・パネル内にシンプルかつ分かりやすく表示される
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    「デザイン・ライン」に合わせてキーもカラーコーディネイトされる
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    トランク容量は480リッター。リア・シートは40:20:40の分割可倒式
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    後席はニー・ルームが15mm拡大され、居住性をさらに向上
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    写真は「328i Sport」の内装。ホールド性に優れたスポーツシートを備える