――昨年1月の社長就任と再生計画(2005−07年度)の発表から1年余りが経ちました。振り返ってどう評価していますか。
益子 もう1年、早かったなというのが実感です。就任2カ月後の3月30日に国土交通省に(リコール問題警告書への)回答を提出してケジメをつけ、過去との決別を図ったうえで、再生計画の初年度に入りました。再生計画については多分、多くの方が懐疑的にご覧になったのだと思います。しかし、われわれも自信満々だったということではありません。ひとつひとつ懸案事項を片付けて行きながら、7月あたりから少し手ごたえが感じられるようになりました。
8月にはタイでピックアップの『トライトン』の新モデルを発表し、これも良い手ごたえでした。国内の新モデルは10月に『アウトランダー』、今年1月に『i』と予定通りに出すことができました。また、資金計画についても1年前に公表していた計画どおりに進み、全体として、ほぼ計画に沿ってできたのではと評価しています。
インタビュアー:池原照雄(経済ジャーナリスト)
写真:竹内征二
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