●「フォード2000」に組み込まれて元気100倍? 生産拠点化?
1996年8月1、2の両日、米国デトロイトで四半期に1回開かれるフォードとマツダのトップミーティングに、ウォレス氏はマツダの社長として初めて出席。このミーティングで、フォード車とマツダ車の、乗用車の骨格であるエンジンルーム、フロアパネルなどのプラットフォームを共通化することが決定した。
小型車では、マツダの『ファミリア』とフォードの『エスコート』、中型車ではマツダの『カペラ』とフォードの『コントゥア』、『モンデオ』の車台が共通化されることになった。第1弾は2002年のファミリアとエスコートで実施の予定になっている。ウォレス氏は、マツダを「フォード2000」というフォードの世界戦略に組み込み、マツダの開発部門のフォード化を進めたのである。
ウォレス氏が打ち出したフォード流経営手法は、同じくフォード出身のジェームズ・ミラー前社長に引き継がれ、1998年中間期では、1991年中間期以来の黒字転換を果たした。『デミオ』、『MPV』などのヒット車種にも恵まれるようにもなり、単月ベースとはいえ、三菱自動車を上回るシェアを獲得する月も見受けらけるようになった。マツダの、フォード流経営手法による再建が一応の成果を収めていることで、フォードによるマツダ支配が今後さらに強まると思われていた。
ところがである。フォードによるマツダ支配の象徴である車台の共通化がまったく進んでいないというのである。ファミリアとエスコートの車台共通化は2002年に予定されている。この計画を予定どおり実施するなら、マツダの開発現場では、車台の共通化に向けた動きが相当進んでいなければならない。マツダ関係者によれば、この時点で車台共通化の動きがないということは、ファミリアはマツダ独自でフルモデルチェンジすることになる可能性がきわめて高い。
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 マツダ・ファミリア |
 マツダ・カペラ |
 フォード(US)エスコート |
 フォード(US)コントゥア |
 フォード(ヨーロッパ)モンデオ。写真はすべて現行 |
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