位置情報ソリューション市場、約20%の伸長 2021年度

位置情報ソリューションの市場推移
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屋内外位置情報測位ソリューション市場は2021年度、前年同期比19.7%増の255億円となり、分析プラットフォームツール市場は15.9%増の190億円規模となった。

ICT/デジタル分野の市場調査機関であるデロイトトーマツミック経済研究所は、位置情報ソリューションを提供するベンダー主要30社を調査した「位置情報ソリューション市場の現状と展望 2022年度版」を6月に発刊した。

主要ベンダー30社を調査、それらを積み上げ、その他ベンダー分を推計し、2020~22年度の市場規模を算出。合わせて2025年度までの短期予測を、取材情報をもとに推計した。

●屋外・屋内位置情報測位ソリューション市場推移

2021年度の位置情報測位ソリューション市場は、前年比119.7%の255億円となった。そのうち屋外測位ソリューション市場は前年比124.0%の186億円、屋内測位ソリューション市場は前年比 109.5%の69億円だった。

屋外測位市場では、高精度測位を可能にする受信機の小型化や低価格化が進んでおり、導入が広がっている。また物流の2024年問題(時間外労働の規制など)や、国土交通省の「i-Construction」といった政府施策も追い風になると見られる。

屋内測位市場は、2021年度は新型コロナウイルスの影響で客先訪問が難しく、検証や商談が延期となるケースが多発した。しかし2022年度は2021年度ほどの行動制限は行われない見方が大半であることや、オフィスでの導入も引き続き好調を維持すると見られる。

●分析プラットフォームツール市場推移

2021 年度の分析プラットフォームツール市場は190億円(前年比115.9%)となった。 スマートフォンや IoTの普及によりデータの取得が容易になったことで、活用の幅が広がっている。またデータトリブンな意思決定を行っていくためのツールとしても注目が集まっている。


《高木啓》

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