VWとフォードモーター、提携を拡大へ…複数の新プロジェクトを承認

VWグループとフォードモーターの共同プロジェクト
  • VWグループとフォードモーターの共同プロジェクト
  • 提携拡大を発表するVWグループとフォードモーターの両首脳(2019年7月)
  • 提携拡大を発表するVWグループとフォードモーターの両首脳(2019年7月)

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は5月28日、同社の監査役会がフォードモーターとの提携における複数の新プロジェクトを承認した、と発表した。

両社の共同プロジェクトとして、すでに決定しているのが、フォルクスワーゲングループの新世代の電動車向け車台、「MEB」のフォードモーターへの供給だ。フォードモーターは、欧州市場向けの電動車の車台に、このMEBを使用する。また、フォードモーターが開発した中型ピックアップトラックをベースにしたフォルクスワーゲン車を、フォルクスワーゲン商用車ブランドが一部の市場に投入する。

さらに、両社の間では、2つの車両プロジェクトが実施される。フォルクスワーゲン商用車は都市での配送向けのバンの開発を担当。フォードモーターは、最大積載量1トンクラスの商用のバンの開発を統括する。また、フォードモーターが出資している自動運転テクノロジー企業の「Argo AI」に、フォルクスワーゲングループも出資を行う。

フォルクスワーゲングループの監査役会は今回、フォードモーターとの提携による複数の新プロジェクトを承認したと発表した。その内容は、現時点では公表されていない。フォルクスワーゲングループによると、車両プロジェクトの次なる内容は、近い将来の両社の正式契約を受けて、共同発表する予定という。

フォルクスワーゲングループは、両社は協力を通じて、開発・生産コストを共有し、大きな相乗効果の実現を目指す、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集