【レッドブル・エアレース 最終戦】予選直後の室屋「優勝チャンスはまだまだある」ベラルデやソンカとともに決勝にむけて意気込み

レッドブル・エアレース2019千葉/9月7日予選/終了後記者会見
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「すべてはオペレーションマニュアルどおり。レースが完全に終わった段階が正式な結果。きょうはこの予選が正式に認められたレース。あす決勝のラウンドオブ14が行われれば、それが結果になる。どんなことがあってもすべてマニュアルに従い、選手たちにポイントがつく」

レースディレクターのジム・ディマッテオがこう話すように、台風接近中の千葉・幕張海浜公園で行われる「最後のレッドブル・エアレース」の決勝スケジュールも大幅に変更され、あす9月8日の天候が、この最終戦の行方を左右する気配。

予選トップ通過のフアン・ベラルデ(スペイン)と1.017秒差で5位の室屋義秀は、「台風が近づいているけど、レースができることを祈っている。ぜひこの千葉ですばらしい結果を残したい」と望みを捨ててない。

予選終了後、室屋義秀をはじめ、予選トップのフアン・ベラルデ、年間総合ポイントトップのマルティン・ソンカ、チャレンジャークラス優勝のフロリアン・バーガー、冒頭のジム・ディマッテオ レースディレクターが記者会見に挑んだ。

また切り替えて、優勝チャンスはまだまだある(室屋)

「ことしも千葉で開催されるのをうれしく思う。ぼくもこの千葉・幕張で2度、優勝してきた。そして毎回、日本のファンから応援をもらって、それが力になって優勝できた。台風が近づいているけど、レースができることを祈っている。ぜひこの千葉ですばらしい結果を残したい」

「できれば予選を1位で通過して3ポイントを獲得したかった。きょうはゲートの1番2番パイロンを通過するときのスタートスピードが定まらず、ベストラインを組めなかった。そして2度めのアタックでは、システムがリセットできず不安定だったりとか、厳しい状況が続いたけど、きょうの予選からまた切り替えて、優勝チャンスはまだまだあるから決勝もベストを尽くしたい」

「この千葉大会にむけて準備をしてきたので、彼らといいレースにしたい。このレースは、一番速い人が勝つという単純な競技なので、その結果はまあ、神様におあずけして、まずベストを尽くしていい結果を出したいと思う」(室屋)

自分の最高のレースをみせたい(ベラルデ)

「この場に立っていることをうれしく思う。2度目のベストタイムで、予選1位という結果はうれしい。チームの準備がよかった成果。いまはよく眠れているし、自信のあるフライトもできた。手応えを感じている」

「ぼくにはすでに総合優勝するチャンスはないけど、参戦している14人のパイロットは、激しい競争を繰り広げている。この最後の千葉大会でもいい順位をとりたい。優勝をめざして戦い抜き、自分の最高のレースをみせたい。この千葉大会・決勝が最後のチャンス。どういう環境でもベストを尽くすのみ」(ベラルデ)

すばらしい観客にいいフライトをみせたい(ソンカ)

「最速ラップのトロフィーを獲得できたことをうれしく思う。チームといっしょに努力してきた結果だと思う。きょうは2ポイント獲得できてうれしい。自分としては、落ち着いてしっかりと集中して飛べたから、あすの決勝もきょうのようなフライトができればいい」

「速く飛ぶには、優れたパイロットと速い機体が要る。この千葉大会のコースは、風向きも刻々と変わって難しい。トレーニングセッションと予選も違う風向きだった。ゲート1番2番のアプローチに入ることろから、レース全体が変わってくるうえに、テクニカルなコース。バーチカルターンもタイムに差が出る。だから、いかにミスなく飛ぶかが大事。このすばらしいレースコースで、すばらしい観客にいいフライトをみせたい」(ソンカ)

エアレース最後の舞台、完璧なシナリオ(ディマッテオ)

「日本の観客みんなに感謝している。最高のファンたちの前で、自分自身もレースを楽しめた。自信を持って望めた。そしてクリーンにミスなくレースできたことがうれしい。結果、2位選手に2秒差をつけて優勝できた。楽しめたことが勝因だと思う」

「チャレンジャーカップはみな同じ機体で飛ぶという点が、マスタークラスとは違う。だからこそ、パイロットのテクニックがダイレクトに問われるという特徴がある。この優勝をステップにしてマスタークラスに挑みたかったのは残念だけど、非常にいい経験ができた」(バーガー)

決勝ラウンドの大幅スケジュール変更を決めたレースディレクターのディマッテオは、「まず日本に戻ってこれたことをうれしく思っている。スケジュール変更に対応してくれたすべての人たちに感謝している」と伝えながら、記者たちにこう説明した。

「日本のファンは、世界で最高のファンだと思っている。そして、レッドブル・エアレース最後の舞台として、ここ千葉になったのは、完璧なシナリオ。台風が接近していることもあり、安全を最優先し少し早めに競技をスタートさせることを決めた。この決定は、パイロットの安全ばかりでなく、レッドブル・エアレースにかかわるすべての人への安全を配慮してのこと。このレースを最大限に楽しんでもらうためにも」(ディマッテオ)
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《レスポンス編集部》

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