スズキ、リコールによる特別損失で最終利益17.1%減 2019年3月期決算

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スズキは5月10日、2019年3月期(2018年4月~2019年3月)の連結決算を発表。リコール実施に伴う特別損失により、最終利益は前年同期比17.1%減の1788億円となった。

売上高は同3.0%増の3兆8715億円。営業利益は、インドルピーをはじめとする新興国通貨安の影響に加え、販売費用増加の影響等により同13.3%減の3244億円となった。経常利益は受取利息の増加や持分法投資損益の改善もあり同0.9%減の3795億円にとどまった。純利益はリコール実施に伴う特別損失813億円を計上したこと等により、同17.1%減の1788億円となった。

四輪車事業は、海外売上高が新興国通貨安の影響等により前期を下回ったが、国内売上高が『スペーシア』『クロスビー』の販売貢献等により前期を上回ったことでカバー。四輪車事業の売上高は同2.8%増の3兆5325億円となった。営業利益は新興国通貨安に加え販売費用増加等により、同14.4%減の3038億円となった。

二輪車事業は、売上高が同3.5%増の2551億円。インドやインドネシア、フィリピンで販売が増加した。営業利益は欧州での大型二輪車の売上減少等により、同21.2%減の36億円となった。

マリン事業他については、大型船外機「DF350A」の北米を中心とした販売貢献等により、売上高は同11.8%増の839億円。営業利益は同16.9%増の170億円となった。

今期の業績予想については、引き続きインドを中心に四輪車の販売増加を見込むが、一方で為替円高、研究開発費の増加等を見込むことから、売上高3兆9000億円(前期比0.7%増)、営業利益3300億円(同1.7%増)、経常利益3400億円(同10.4%減)、純利益2000億円(同11.9%増)とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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