【国井律子の乗り物ダイアリー】vol.1 親父から受け継いだエンジン&旅好きのDNA

2010年6月、世界一周中に立ち寄ったラヴォー。スイス有数のワインの産地であり、ユネスコの世界遺産にも登録された優雅で美しい場所。
  • 2010年6月、世界一周中に立ち寄ったラヴォー。スイス有数のワインの産地であり、ユネスコの世界遺産にも登録された優雅で美しい場所。
  • 2016年6月、北海道は羅臼にて。この地で自前のキャンパーを東京から運ぶのは高くつく。マイルで飛んでレンタルするのが賢明。
  • 2004年8月、何度目かの日本一周のさなか、北海道は中標津にある開洋台へ向かう直線。開洋台の展望台からは330度の大パノラマが望め、バイク乗りの定番的場所。

旅のエッセイストをやっています国井律子です。今回から連載を始めさせていただきます。まずは少し自己紹介を…。

クルマやオートバイや、私は乗り物が大好きです。そんな私の人生に色濃く影響しているのは間違いなく、大のエンジン好きだった亡き親父。彼がガンガン運転するクルマに乗りこんで、物心つく前からしょっちゅう旅していました。そのせいか私もクルマの免許を取った18のときから日本中を旅するように。

東北の深い雪道でも、はたまた長野の美ヶ原高原あたりのタイトな峠道でもひとりで運転できるようになり、クルマの旅に少し飽き始めたころオートバイへ。免許を取ったのは大学を卒業した23のときです。エンジン好きとしては最初、船もいいかな~とも思ったのですが、やっぱり玄関を出てスグ跨れるオートバイの勝ち!


スズキ『カタナ』400cc、ハーレーダビッドソン『スポーツスター』1200ccと乗り継ぎ国内を旅しまくって、33歳では日本から運んだホンダ『XR230』で1年半掛けて世界一周。帰国するやスグに結婚。現在は旅のエッセイストとして本などの執筆をする傍ら、3つ年下の夫、6歳のメスのボストンテリア、5歳と0歳10ヶ月の男の子たちと暮らしています。

余談ですが、20代のころ一瞬心ひかれた船ですが、だいぶときが経ち2017年の暮れ、ひょんなきっかけから免許を取りました。しかしその直後、次男出産のドタバタがあり気づけばすっかりブランクが…。暖かくなったことだしこちらもボチボチ再開しましょうか。船と言えば維持費など敷居が高そうですが、いまはカーシェアならぬボートシェアがわりと主流で、1艇1日2万円ほどで借りられるんですよ。

話は戻りますが、現在私はオートバイ2台(ハーレーダビッドソン・スポーツスターとホンダ・XR230)を所有、クルマはキャンピングカーに乗っています。ほかに乗用車? ありません(笑)。ふだん東京での移動はジテンシャか公共の乗り物だからです。


今年のGWは夫のふるさとがある金沢へ寄り道しながら旅する予定です。生まれる前からキャンパーが家にある息子たちは、すっかり旅慣れたもの。幼くもたくましい彼らを見ていると、亡き親父のエンジン好き・旅好きのDNAが、まるで一人歩きしているようでおもしろいなーなんて思うのです。

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

《国井律子》

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