横浜市の新杉田駅(磯子区)と金沢八景駅(金沢区)を結ぶ新交通システムの金沢シーサイドライン線を運営する横浜シーサイドラインと横浜市道路局建設課は3月8日、京浜急行電鉄(京急)本線と直結する金沢シーサイドライン線金沢八景駅新駅が完成したことを明らかにした。
金沢シーサイドライン線は1989年7月に開業したが、当時は金沢八景駅付近の用地買収が進まず、同線の金沢八景駅は京急の駅とは国道16号線を跨いで離れた位置に設置されていた。
しかし、2010年9月には横浜市の「金沢八景駅東口地区土地区画整理事業」計画が決定し、これに基づき2013年4月には両線を直結するため金沢シーサイドラインを150mほど京急方へ延伸する工事が事業認可。延伸区間は、支柱・桁・駅舎といった主要構造物を道路の一部と見なして2014年度から建設に入り、当初は2016年度の供用開始を予定していたが、工事行程などの再検討により繰延べとなり、2019年3月31日から単線での暫定的な供用を開始する運びとなった。
これにより、金沢シーサイドラインと京急の乗換え時間は現行の5分から1分に大幅に短縮。延伸により運転時分が最大40秒ほど延びることから、ダイヤ改正も合わせて実施され、並木中央発新杉田行き一番列車の時刻が繰り上がるほか、朝ラッシュ時間帯に1本が増発される。新杉田、金沢八景両駅の始終発時刻に大きな変更はなく、運賃は現行どおりとなる。
供用開始当日は4時45分から5時まで金沢シーサイドライン金沢八景新駅ホームで出発式が開催されるほか、延伸に先がけた3月10日には金沢八景新駅の内覧会が先着100人を対象に行なわれる。
延伸後も現駅の撤去や走行路の整備が引き続き行なわれ、2019年度中には複線化される予定。