『ニャイケン』が可愛すぎる…ヤマハの手芸企画、第2弾が公開 仕掛け人を直撃

ヤマハ発動機が公開した羊毛フェルトとあみぐるみによる「ナイケン」と「ニャイケン」
  • ヤマハ発動機が公開した羊毛フェルトとあみぐるみによる「ナイケン」と「ニャイケン」
  • ヤマハ発動機が公開した羊毛フェルトとあみぐるみによる「ナイケン」と「ニャイケン」
  • 三宅さんのポケットから登場した「ニャイケン」
  • 羊毛フェルト(左)とあみぐるみ(右)による「ナイケン」
  • 羊毛フェルト(左)とあみぐるみ(右)による「ニャイケン」
  • 『ニャイケン』が可愛すぎる…ヤマハの手芸企画、第2弾が公開 仕掛け人を直撃
  • 羊毛フェルト(左)とあみぐるみ(右)による「ニャイケン」
  • あみぐるみの「ニャイケン」

ヤマハ発動機の次世代三輪スポーツバイク『NIKEN(ナイケン)』を手芸で再現!? と、10月24日に公式サイト内で発表されて以来、大きな話題を呼んだヤマハの「あみぐるみ・羊毛フェルト」企画。

12月21日に早くも登場した第二弾のモチーフは、なんとNIKENを擬人化ならぬ、擬ニャン化した「ニャイケン」だった!

「次はね、こちらなんですよ」と言って、ポケットから愛らしい“ニャイケン”の編みぐるみと羊毛フェルトを取り出したのが、今回のヤマハ手芸企画の仕掛け人、ヤマハ発動機のWEB業務を担当している三宅英典さんだ。NIKENあみぐるみと羊毛フェルトで再現した第一弾作品は、細部まで作り込まれた手芸作品として“本気”の作り、そして「手芸」と「バイク」という従来にない組み合わせが強いインパクトを放ち、SNSなどを中心に広く拡散された。こうした新しい試みは、どのような経緯で始まったのだろうか。

WEBサイトを通じて、形として残るものを楽しんで欲しい

羊毛フェルト(左)とあみぐるみ(右)による「ナイケン」羊毛フェルト(左)とあみぐるみ(右)による「ナイケン」
「そもそもWEBサイトは、そこにある文字を読み、写真を見て、映像を見たら、完結してしまうものです。ですが我々としては、ヤマハのWEBサイトを通じて、ユーザーの方が何かしら実際に手に取り、形として残るものを楽しんでいただきたいと考えました。

現在、バイクを楽しむメインユーザーは、男性の割合がとても多く、年齢層も高い傾向にあります。弊社のWEBサイトの閲覧者プロフィールも、9割方が男性という結果が出ています。そこで、ヤマハの名前を知らない方や、バイクに乗らない女性や若い方たちにも、少しでもヤマハに興味を持ってもらうために何かできないかを考えた時に、着目したのが手芸だったんです。

というのも、3年ほど前、総務省がまとめた社会生活基本調査で、『編みもの・手芸』を楽しむ方の95%以上が女性という結果が出ているんですね。趣味全体の中で占めるパイもかなり大きく、そういう人たちにリーチできればと考えました。行き当たりばったりで、手芸に決めたわけではないんですよ(笑)」

実際、NIKENのあみぐるみと羊毛フェルトを発表して以来、期待以上の反響がありましたと、三宅さんは語る。

みなさんもぜひ作ってください、と提案したかった

あみぐるみの「ナイケン」あみぐるみの「ナイケン」
「10月24日にWEBサイトで公開したのですが、おかげさまで、公開直後からSNSなどで結構な数の反応をいただきました。普段だったら、ヤマハとかナイケンなどのキーワードでつぶやく人は男性が多いのですが、今回は普段編みものや手芸をされている方からの反応がかなり多かったので、その意味では狙い通り、期待通りの結果になって良かったです」

ヤマハの「あみぐるみ・羊毛フェルト」ページを見ると、設計図や型紙といった作り方レシピが無料でダウンロードできるだけでなく、制作行程をひとつずつ動画で見せるなど、かなりの親切設計。これまで手芸の世界と接してこなかった初心者でも楽しめるようにと、そもそもあみぐるみや羊毛フェルトとは何かを説明する、基礎講座も充実している。

羊毛フェルトの「ナイケン」羊毛フェルトの「ナイケン」
「やはり、ただ『NIKENのあみぐるみや、羊毛フェルトを作りました』と完成品を見せて、すごいでしょうと言っただけでは、まったく話題として広がりませんから、みなさんもぜひ作ってください、と提案したかったんです。実際、初心者の方がどれだけ振り向いてくれるかはわからないですけど、誰が見ても作れるページ作りにはしているつもりです。とはいえ、NIKENのあみぐるみと羊毛フェルトをお願いしたプロの手芸家が言うには、NIKENはかなり難易度が高いらしいのですが(笑)。どちらもパーツ数が多く、細かい作り込みもあったりで、なかなか手間も技術も必要なんですよ」

“ニャマハ発動機”から生まれたニャイケン

羊毛フェルト(左)とあみぐるみ(右)による「ニャイケン」羊毛フェルト(左)とあみぐるみ(右)による「ニャイケン」

そこで、初心者でも手軽に挑戦できる手芸作品としてオススメしたいのが、第二弾として登場したニャイケンだ。見た目のかわいさはもちろんのこと、「次はこれが手芸作品に!?」と驚かされるユニークな発想力に、ヤマハの遊び心が伺える。

「ニャイケンを作った手芸の先生は、『頑張れば1日で、普通に作っても3日で完成できると思います』と言ってました。ニャイケンのキャラクターは、2015年の東京モーターショーでのヤマハのスペシャルサイトから生まれたもの。サイト自体が、ヤマハ発動機がネコたちに乗っ取られた“ニャマハ発動機”になった設定でしで、そのコンテンツの中で紹介されていたNIKEN(当時はリーニング・マルチ・ホイールとして発表)を、擬ニャン化したキャラクターなんですよ」

なんとも愛らしいニャイケンのあみぐるみと羊毛フェルトの登場は、バイクファンと手芸ファン、さらには猫好きまでを巻き込んで、ふたたびSNSなどで大きな注目を集めることは間違いない。「第二弾にしてアイディア枯れです(笑)。そんなに次々と、驚いてもらえるネタもないですよ」と謙遜する三宅さんだっだが、今後はどんなモチーフで我々を楽しませてくれるのか。引き続きヤマハの「あみぐるみ・羊毛フェルト」企画に注目していきたい。

ヤマハ発動機が公開した羊毛フェルトとあみぐるみによる「ナイケン」と「ニャイケン」ヤマハ発動機が公開した羊毛フェルトとあみぐるみによる「ナイケン」と「ニャイケン」

■「ニャイケン」のレシピも公開されているヤマハ発動機公式サイト
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/handicraft/

《齋藤春子》

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